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「聞き上手」って分かりづら過ぎませんか?

人に好かれる会話術を身につけたい、なんていう人が、自己啓発本などで「聞き上手になれ」と書かれているのを読んで、相手が話すことを、ただ「うん、うん」と聞いている人をよく見ます。

実は、僕も昔は完全にそうでした。

しかし、なんだか違和感を感じませんか?

どういうことかというと

だいたい、ほとんどの人は、なにもテーマを与えられなければ

自然と、最近で一番インパクトが強かったもの、というか、最近その人が一番影響を受けたものについて話します。

その結果、ほとんどの人は

仕事の愚痴

家族・友達への不平・不満

こればかりになります。

なぜならば、普通に生きていたら、バラエティに富んだ事件なんて、そんなにありません。

そんなにハッピーな出来事もありません。

いつもと変わらない毎日の中で、何から一番、影響を受けているかというと、仕事か人間関係でのストレスです。

この悩みは、人間にとって、永遠の悩みですからね。

ですので、毎度その話になってしまうのは仕方がないことです。

しかし、それを、ただずっとウンウン聞いているだけで、その人との距離は縮むでしょうか?

会えば会うほど、親密になっていくでしょうか?

いいえ、ずっと一定の距離を保ったままだと思います。

また、その人に、あなたとの会話は「楽しい」と思ってもらえるでしょうか?

いえ、ただのストレスの発散先であり、あなたとの会話を「楽しい」とは感じないと思います。

これでは、あなたは、相手にとって、ただの「都合のいい人」に成り下がっているだけで、相手にとって「特別な人」になることはできません。

あなたの「聞き上手」は、啓発本などが指している「聞き上手」と、完全にズレているということです。

実は、一流の聞き上手が、こっそり実践している極意があります。

それはどういうものなのかというと

相手に会話の主導権を丸投げせず、相手の趣味・趣向・感性などについて、こちらから質問することにより、相手のことを完全分析し、相手が本当に「聞いてほしい」と思っていることを話させる。

ということをやっているのです。

「聞く」という言葉に騙されるな

・相手の話すことをウンウン聞く

・相手の趣味・趣向等について質問して聞き出す。

これは両方とも、文字で書くと「聞く」という表現になります。

だからこそ、難しいし、たくさんの人が勘違いしてしまっているのです。

しかし、二つは完全に目的が違います。

前者の目的は、聞くこと。

後者の目的は、知ること。

この違いをしっかり理解して、先に進んでください。

人間の「他人から認めてもらいたい」という欲求を理解する

人は「自分のことを知ってもらいたい」という究極の欲求を持っています。

昨今、大ヒットした人気映画で、流行語にもなった「ありのままの自分」という言葉。

普段、人は、ありのままの自分を出さないように生きています。

なぜなら、ありのままの自分を出すと、周りと摩擦が起きて、面倒だからです。

しかし、本当は「ありのままの自分」を知ってもらいたい。

「ありのままの自分」を受け入れてもらいたい。

だから、あれだけ大ヒットしたんです。

相手の「ありのままの自分」

そうです。

あなたが聞くのは、そこなのです。

相手の「ありのままの自分」をしっかり聞いてあげてください。

人は直接聞かれると、抵抗したくなる

これで、あなたは、聞き上手の極意を知ることができました。

しかし、

しかしなんです。

人は、なかなか「ありのままの自分」は教えてくれません。

なぜなら、人は、核心について直接的に聞かれると、無意識的に警戒して抵抗するからです。

例えば

ありのままの相手を知るには

・どんな夢があるのか

・その夢を持つに至った、過去の経緯は

・将来についてどんな不安を持っているのか

・なぜその不安を持っているのか、その原因は

・どんな趣味があるのか

・どんな色が好きなのか

・どんな味、料理が好きなのか

・どんな癖があるのか

・アニメ好きなのか

・アニメ好きなら、どんなジャンルが好きか

・どんなキャラが好きか

こういったことを知りたいですよね。

しかし、初対面の人に、特に異性だと

直接

「趣味は何?」

「君の好きな色は何色?」

「過去にどんなことがあったの?」

「夢は?」

なんて質問をするのは、客観的に見ても結構キツくないですか?

ですので、相手の「ありのままの自分」を聞き出すには、抵抗を生まないような、間接的な質問で切り崩していく必要があります。

警戒されずありのままの相手を浮き彫りにする方法

相手に警戒されず、相手の「ありのままの自分」を浮き彫りにする質問があります。

もう一度、おさらいですが、人は直接的な質問をされたりすると、無意識的に抵抗したくなる性質があります。

これは、脳科学的に言うと「プッシュ・プッシュバックの法則」と呼ばれ「押すと、押し返される」というものです。

「勉強しなさい」と言われると「したくなくなる」みたいなものです。

この直接的な質問ですが、会話のシチュエーションで例えるなら、ベタなところで

「趣味は何ですか?」

という質問かなと思います。

この質問ですが、自分が女の子だったとして、初対面の男性から、いきなりこの質問されると、少し直球すぎて「えっ、」と思ってしまいませんか?

もっと直球的な質問だと

「好きな男性のタイプは?」

なんて聞かれると、めちゃくちゃ、警戒しませんか?笑

この人、私のこと狙っているんじゃ、、、と。

また、「趣味」と言われると、そのハまり具合は人によって様々なので、深く嵌まっていることがなければ

「趣味らしい趣味はないなぁ」

という返事で終わってしまいます。

僕も独身のころは、コンパへ参加した時は「ねぇ、趣味は何?」と、聞いてばかりいました。

しかし、相手のリアクションは「う~ん、趣味は特にないなぁ」という、そっけない返事ばかりで、その後の会話を広げていけずに「そっか、、、」で終わってばかりでした。

当時、コミュ障の僕にとって、精一杯の勇気を出して頑張って話しかけたのに、リアクションが連れない感じだと、出ばなをくじかれ、もう会話を続けることができず、その一日は完全終了してしまってました。

僕は考えました。

「趣味は何?」と聞くのはなんだか違和感があるし、会話も広がらないし、聞きづらい感じもある。

相手としても、踏み込まれすぎて、少し引き気味になるとよな、、

良い質問ないかなぁ、と。

その時に閃いたのが

「休みの日、何してるの?」

という質問です。

この質問は、相手のプライベートの、趣味・趣向全ても網羅しつつ、直接的ではないので相手も答えやすい。

しかも、相手の返事から、また会話を広げていけるテーマなので、僕は、この質問を良く使うことが多いです。

さらに、広げながらもリサーチができる。

具体例

「休みの日は何してる?」

「寝てばかりいる」⇒「仕事の帰り遅いの?」・・・「ハードな仕事かな。無趣味?」

「女友達とランチにいく」⇒「どんな料理が好きなの?」・・・「社交的、彼氏いなさそう」

「ゲームをしている」⇒「どんなゲームが好きなの?」・・・「インドア派、自分と趣味があうな。」

「映画が好き」⇒「一押しの映画は?」・・・「インドア派、感受性が豊かな人だな」

「ライブに行ったりする」⇒「どんなジャンルの音楽」・・・「音が好きなんだな。」

このような感じで、一つの質問から、どんどん話のテーマを広げていきリサーチをしていく、という流れです。

これだけでも、どんどん話は広がっていきます。

この時点で、あなたは一つも面白い話をしていません。

でも、物凄く盛り上がって、楽しい会話ができあがっているとは思いませんか。

まとめ

本当の「聞き上手」とは、ただ相手の話をウンウン聞くのではなく、相手のことを知るために、効果的な質問をできる人なのです。

その結果として「人に認められたい」「ありのままの自分を分かって欲しい」という究極の欲求を満たしてあげることで、相手の心を一気に鷲づかみできるのです。

ぜひ、今回紹介させていただいたことを実践して、本当の聞き上手になっていただきたいと思います。